カテゴリー: Pixiv小説

  • 黒髪少女に公園で搾取される話

    「もう仕事やめたい……」
    僕は公園のベンチでうつむいていた。

    ――飲食店勤務の僕は今日、仕事で失敗をしてしまって上司にこっぴどく叱られた。そのせいで「今日はもう店ヒマだし上がっていいよ」と半ば厄介払いのように早上がりさせられてしまう。平日の真っ昼間、家族にどう言い訳すればいいのかもわからず家にも帰れない。居場所のない僕はあてもなく外をふらついていた。

    この小さな公園はさっき見つけて、通勤に使っている駅から自宅までの間にあった。……通勤経路から少し外れた場所だったからいままで気づかなかったけど、腰を下ろして時間を潰すにはちょうどいい場所だから、ここで時間を潰すことにした。

    日はだんだんと西に傾き公園が赤く染まっていく。郊外の住宅地には騒音がほとんどなく、袋小路の道に面しているのもあり、人通りもなかった。ーーもう何時間くらいこうしているだろう。ただ、時間だけが過ぎていった。

    とん、とんとん――さく。

    公園に誰かが踏み入る音がする。

    僕が公園に入ってから最初の入園者だ。夕日が眩しくて姿が良く見えないけど、影の大きさからして子供だろう。公園なんだから子供が来ることもある。心傷した今の僕には、挨拶の一言すらしんどかった。だから、このままベンチでうつむいたままやり過ごすことにした。そのうちいなくなるだろう、と。

    ……やることもないので、なんとなく横目で動向を追ってみる。砂場で何かしているようだ。ザクザクと砂を掘り返す音がする。あんな猫の額ほどしかない砂場で一体なにをしているんだろうか。砂場といえば山とか川を作ったり、遊び方は様々だけど、ひとりで遊んで楽しいのかな。そもそも夕方の公園にひとりでやってきて子供が遊ぶものなんだろうか。

    しばらく経って、砂の音が鳴り止む。
    もう帰るのかな……そんな僕の思いとは裏腹に、鳴りだした土を踏み歩く小さい足音は次第に音量を増していく。やがて長く伸びる影が、うつむく僕の足元にぬるりと入り込み、ぴたりと止まった。
    ――――――。

    「おにーさん、ひとり?」

    声がして、重たい顔をあげてみると
    目の前には小さな女の子が立っていた。

    艶のある黒髪を腰下まで伸ばした端正な面持ちの少女で、さながら日本人形のようだった。身にまとう白のキャミソールは生地がとても薄くて、色白の素肌がうっすらと透けて見え隠れする。薄紅色の小さな口元にはうっすらと笑みが浮かんでいた。

    僕は思わず驚きを隠せず、表情に出してしまう。少女が綺麗だったのもあるけど、その妖異な雰囲気がどこか非日常的で、異質な存在であることを感じたからだ。こんな少女を僕は見たことがない。逆光に照され怪しく輝く肢体は、不思議な魅力に包まれているようで目が釘付けになる。
    僕は思わず生唾を飲んだ。

    「あいりもひとりだよ。
     お兄さん、あいりとあそんでみる?」

    「……………!」

    ボーッとしていた頭を横に振り、冷静に状況を確認する。
    まず保護者はいないのか……公園の周囲を見渡してみるが、それらしき人はいない。
    そもそも人っ子一人いなかった。

    もしかして僕は、なにかの事件に巻き込まれそうになってないか。
    平日の日も暮れるこの時間、辺ぴな公園にそう人はこないだろうけど、ならこの子は一人で遊びにきただけなのだろうか。だとすると碌に遊具もないこの公園で、一人で遊んで楽しいだろうか。よっぽどの変わった子なのだろうか。誰かをここで待ってるのだろうか。色々な想像をするけど厄介ごとに巻き込まれたくないし、正直あまり関わりたくないな……でも、この子のことがなぜか気になってしまう。

    「あいりちゃん……親御さんは……?
     こんな時間に出歩くとあぶないよ?」

    「? ??」

    ……歳は12か13くらいにみえる。

    気になるけど、こんな小さな子と一緒にいると最悪、僕が不審者と間違われる。
    なにより今は、他人のことにかまっている心の余裕がなかった。
    しかたない、家に帰るか…。
    僕はベンチから重い腰を持ち上げる。
    じ~っとこちらを見つめてくる少女の視線を尻目に、その場を後にしようとした。
    そのとき……

    「あ、だめだよー。まって!」


    すれ違う瞬間だった―――。
    ふいに少女が近づいたかと思うと、
    急に後ろから強く抱きしめられた。

    「ぎゅむぅ~ッ♡♡♡」

    「ふぁ……っ!」

    右腕をやわらかい胸の感触がふにっと襲い、少女の初々しい肉体を否が応にも味わってしまう。気持ちいい……だけどそれ以上に、長い髪からほのかに香る嗅いだことのない匂い……。この匂いに一瞬、全ての意識を持っていかれたような気がした。シャンプーとも汗とも違う……嗅いだことのない不可解な匂いが――。

    「……くす♡
     ねぇ……あいりとあそぼーよぉ……」

    ……シュルル♡

    「え!あっぅ」

    オネダリをするように股間をズボン越しに逆手で撫でてくる。
    直接電流を流されたかのような刺激に、全身が上下に跳ねあがった。
    みるみると劣情がこみ上げていき、
    オスとしての本能が掻き出されていく。

    「お兄さん、お顔まっかだよ。
     あいりに興奮してる……ほらぁ♡」

    「い、いやそ、んな、こと…ひぅっ!」

    抵抗しようとすると少女の指がぐりぐりと股間を押しつぶして動けなくされる。陰嚢と竿とを丸ごと鷲掴みにするその手から強烈な快感が流し込まれる。僕のカラダごと掌握されて支配されるようだ。

    未知の快感に口がうまく回らない。
    倒錯的な刺激に頭は酔いしれていった。

    「えっちなきもちになっちゃったね♡
     ねえ……もっとされてみたくない?」

    「…………あ」

    股間を撫でまわしていた手が離れる。
    柔らかい身体も離れていった。
    下半身に集まった血流が元に戻る。

    ……僕の胸に残っていたのは、
    満たされないもどかしさだった。

    「……………」

    少女は獲物を狩る眼をしていた。

    「その大きく膨らんで苦しそうにしてるの、治したかったらソコのおトイレにおいでよ。一番奥の個室で待ってるから。もし来てくれたらあいりがスゴいこと、してあげる。……先に行って待ってるね」

    僕に見せつけるように手でシゴくようなマネをしてみせると、少女は公園のトイレの中へと姿を消した。

    ――うぅ……。

    精神的に参っているとはいえ、僕だって一介の社会人。今この公園で、さっきの少女と事に及ぶのがまずいことくらい当然わかるし、こうやって本来勤務中の時間に公園にいるだけでも罪悪感に苛まれるほど、真面目さだけが取り得だといえる僕だ。

    世間にバレたら相応の処分が下されるだろう。子供に手を出して捕まるなんてもってのほかだし、倫理的に勿論やってはいけない。

    このままこの場を離れよう――
    そうするべきだ。

    ……なのになぜか、身体は思ったように動こうとしない。幼い見た目にもかかわらず、不思議な色気を放つ少女の肢体、そこから発する淫靡な香り。今もまだ残る右腕と股間からの感触……。それらが頭の中に強く焼き付いて離れなかった。

    もう一度少女に会ってみたい。
    トイレに行くと待っているのだろうか。
    少女の言う「スゴいこと」が……。
    一体なにをしてくれるんだろう……。

    ……そうだ。ここはひとつ、大人として、まっとうな社会人として「こういうことしちゃダメだよ」と、少女の前でわかりやすく教えてあげるべきではないだろうか。子供というのは善悪の区別がまだつかず、一度味を占めると悪い事であっても何度も繰り返しやってしまうものだ。そんなとき、親が見ていないなら、保護者がいないなら、その場にいる大人が注意してあげるのが道理というものだろう。そういった行いからやさしい社会は築かれていくと、僕はおもう。

    だからちょっとだけトイレに行こう。
    しっかり大人として、注意するため。
    注意してすぐ帰ればきっと大丈夫……。
    大丈夫なはずだ……。

    「いらっしゃい♡
     よくきたね♡」

    トイレの個室を開けると、
    中にはさっきの少女が立っていた。

    公園での行為を思いだして胸が高鳴るが、ゆっくりと呼吸を落ちつかせ少女に話しかける。

    「あいりちゃん、よく聞いて。
     こういうことはよくな……」

    第一声を言い終わる間もなかった。

    少女がニコリと笑うと……

    「ふううぅうぅぅぅ~……♡♡♡」

    「あ、あっ……ああぁっ!」

    ―――顔に甘く息をひと吹き。
    ふいうちなせいでもろに嗅いでしまう。
    少女の体温がのったその吐息は芳しく、
    いい匂いがして……ピンク色、だった。
    僕のカラダは明らかな異常を訴えだす。

    「今度はまともに吸っちゃったね♡
     お兄さんも、もうだめかな……♡」

    ただの吐息じゃない。
    ピンク色をした粒子のせいだろう。
    視界がボヤけてきてなんだかおかしい。
    体が異物の侵入に警鐘を鳴らしている。
    動悸がしだいに激しくなっていき、
    身体の奥からふつふつとこみあげる。
    この感じは―――

    「気持ちいいでしょ♡ あいりの息…」

    ふと――目の前にいる少女の顔をみる。
    すると、胸の奥がキツく締め付けられるような感覚に陥った。
    身体の内から欲望が湧き出てくる。
    勝手に下半身がそそり返る。
    僕は少女が愛しくて堪らなくなっていた。

    「溜まってるんでしょ。ここ…… 
     くるしそうだよ。 ほら、だして」

    しゅるるっ

    「あ、だ、あ、ッ……」

    ズボンを脱がされそうになって、抵抗しようとするが頭がくらくらしていて力が入らない。それでもなんとか少女の腕を抑えつけて動きを止めようとすると、男根をごしごしと扱かれ無力化されてしまう。

    「はーい、ぬぎぬぎしようねぇ~」

    慣れた手つきでズボンを脱がされ、
    すぐに怒張した一物が晒けだされた。

    「いーっぱいしゃぶってあげるねぇ♡
     あいりのお口すごいよ……あぁんむ」

    少女はしゃがみこみ、勃起した肉茎を
    小さな口へと運び、頬張った。

    ちゅっ、れぇる……じゅぶる♡
    んぢゅぅ…じゅぶ、ぢゅっうぅぅ♡♡

    「ぢぇんぅ~…しぼぃとってあげぅ…
     がはんひなくても……いいはらね~」

    「あ、あぁ、あぁ…………っ」

    てらてらとピンク色に発行する少女の舌が艶めかしく這いずりまわる。陰茎の根元、裏筋から亀頭の先まで容赦なく動き回る淫口に余すことなく蹂躙され、弱い所もそうでない所も全てなぶりとられていく。脳を直接なめ溶かされているような感覚に理性は溶かされ、僕はよがることしかできなかった。


    ―――淫液のすすぎ洗う音が
    無人のトイレに響き渡る。

    ぢゅる、んぢゅるるぅうぅ……
    じゅるぅ、じゅぶ、じゅぶる……

    僕はなにをしてるんだ。
    こんなコトをしてはいけない。
    すぐに止めなければいけない。
    脳がずっと警鐘を鳴らしている。

    うぢゅ、ぢゅぶるぅ♡♡
    ぢゅるるるううぅうぅぅ♡♡♡

    だけど、
    身体が快感を貪るのを止められない。
    股間を搔き回している快楽に抗えない。

    少女の舌にねぶり回され、
    腰を引こうとする意思すら吸い取られていくようだ。

    「ぷあっ…………
     ほぉら……もうこんなになった♡」

    口元とペニスの間に粘液が糸を引く。
    少女の口内に色づくピンクがうつり、竿はピンク色に染まっていた。
    僕は、いままで見たことのない大きさでそそりたつ自分のイチモツをみて、驚愕した。

    「さあ、お兄さんはこれをぉ…、
     どーしてほしいのかなぁ~?」

    そんなの答えは決まっている。
    この少女はそれをわかっていながら聞いているんだ。

    「は、はやく続きを……イカせて……」

    「コレくれたらこのつづき、
     してあげてもいいよ♡」

    指でわっかを作っている。
    おかねのサインだ。

    「え、おかね……?」

    突然現実に引き戻されたようだ。
    おかねって、そんな。

    「えっと、ちなみに、いくら……?」

    「お財布の中の、ぜんぶ♡」

    ぢゅぶっ、ぢゅぅぶる♡

    「そんな……む、むりだよ……」

    ――ちゅぽん♡

    「ならここでおしまい」

    ……愛おしい温かみが離れていく。
    下に視線を向けると、分泌液やよだれで滑るイチモツが物欲しそうに脈動している。さきほどまで流れ込んできていた極上の快感も、今ではすっかりと消えてしまっていた。
    ……陰嚢に添えられた左手を除いて。

    こね……もみ……

    少女の左手が静かにうごめき、
    陰嚢がゆっくりと転がされ弄ばれる。

    「お兄さんもったいないな~」

    「え……?」

    「今を逃したら一生後悔して過ごすことになるよ。それだけあいりのこと嗅いで、こんなに気持ちいいこと味わっちゃうともう、普通のオナニーじゃ満足できないから。この匂い嗅ぐと男の子も女の子もみ~んな快楽の虜になって、あいりなしじゃ生きられなくなっちゃってるんだよ♡」

    少女が囁くだけでも脳が痺れる。
    危険な状態であることを改めて認識するが、少女の声と、陰嚢に添えられる指先によって理性はかき乱され、思考がまともに働かない。もっと竿の方も刺激してほしい。恋しさが胸を締めつけ広がっていく。

    「いやなことなんてぜぇ~んぶ忘れてぇ……ここで出しちゃった方が得だと思わない?」

    にゅるむ……にゅぅ……

    「っ、…………あ、あ………」

    「おチンチンに聞いてみるね♡
     亀頭をこうやって……カリカリ♡」

    「ほらぁ♡さきっちょみてみて♡
     こんなによだれ垂らして喜んでるよ♡
     おチンチンはまだしたいみたい♡」

    「お漏らししたみたいになってるこのおチンチン、どうにかしたいでしょ?」

    だめだ。
    やっちゃだめだ。
    これはだめだ。
    なんでだめなんだ。
    なにがだめなんだ。
    なにをしちゃだめなんだっけ。

    「ん~~……
     くれないなら、あいりもういくね」

    「まって!だ、だす、だすよ!
     これあげるからぁ……っ!」

    理性はすでに飛び去っていた。
    僕はカバンから一心不乱に財布を取り出し、財布ごと少女に投げ出す。

    「じゃあ……もらうね」

    一瞬真顔になり、
    少女は冷静に、それを受け取った。

    ――――ここがどこなのか、自分が今なにを失ったのか、なにもわからない。さっきまで考えていた色々なことも、今後のことも、全てがどうでもよく思えた。いまはただ、世界が閉じていくようなこの感覚に心が浸っていくことが……最高に気持ちいいんだ。

    「それじゃあイっちゃおっか♡」

    少女は両手を花のつぼみのような形にする。その10本のすぼまった指の、先端にできた小さな穴。肉棒はその穴の中に飲み込まれていった。

    「あいりのきつきつおててまんこだよ♡
     これでおちんちんたべてあげる~♡」

    ぢゅる……ずりゅりゅりゅりゅる♡♡

    「あぁすごいぃ……すごいよぉ……」

    細い指に男性器が蹂躙される。
    縦に挿入された十本の指は、それぞれが別の意思をもったように竿の表面をうごめき回り、イチモツの弱い部分もそうでない部分も的確に緩急をつけて責め立ててきた。

    さっき口でされた後でピンクに染まった肉棒は限界まで敏感になっていて、すぐに絶頂へと追い詰められていく。もはや、僕の意思ではどうにもならなかった。

    「で、でちゃう、でちゃう…っ」

    「ぜんぶ受け止めてあげるね♡」

    少女の顔が近づき、視界を埋め尽くす。
    僕の口の中に柔らかい肉唇が侵入した。

    ぢゅる、ぢゅるるううぅぅ♡♡♡

    「ん、ん、んぐ―――」

    「ひぃよぉ……ぜんぶらしれぇ……♡」

    少女の口内は甘く蕩けるようだった。
    口の中がピンクの唾液に浸される。
    キスをされると股間に意識が集中した。
    両手からはなおも刺激は送られ続ける。

    こんなの耐えられる快感じゃない。
    なすすべもなく身体は限界を迎えた。

    どぴゅ、どぴゅるるるぅぅっ!


    「あーあ、いっぱい出しちゃった♡」

    射精した直後にもかかわらず、男根は出す前と変わらない大きさをしていた。

    「まだまだたくさんできるね♡」

    ただひたすらに性を貪りつくしたい。
    なにもかも搾りつくされたい。

    「あいりね、この辺でいつも、うかない顔したおとなのひとを狙って誘惑してるの。あいりみたいなちっちゃな子、お兄さんくらいの歳の人ってみんなだいすきでしょ。心が弱ってるお兄さんみたいな人は魅了しやすいんだ。このままあいりの魅力で虜にしてあげる。だからもう、お兄さんは何も考えなくていいよ……。ただ快楽だけを感じていればいいの……。あいりとず~っと、気持ちよくなっていようね……」

    しゅるぅ、しゅるむ、しゅぅしゅぅ
    しゅこしゅこっ、しゅこっしゅこ♡

    「あ、それすっ、すご……ぃ………
     でちゃう……またでちゃうよぉ……」

    「いいよ、なんどだしても……♡
     あいりがうけとめてあげる♡
     ほらだして♡ だして♡
     だして♡
     しゅこ♡しゅこしゅこ♡
     しゅこしゅこ♡しゅこ♡
     ぴゅぴゅ、ぴゅ♡
     ぴゅっぴゅーーー♡」

    びゅぅ――びゅるびゅるるぅうっ!

    言葉で射精を促されるだけで、
    精子が勝手に尿道から出ていく。

    それでも、もう二回もだしたのに、
    一物はまったく衰えていなかった。

    「もっともっとぴゅっぴゅしようね♡」

    出しても出しても勃起は収まらず、
    なんどでも射精してしまう。

    僕はもう、少女の操り人形だった。

    …何度も、気を失うまで搾られ続けた。


    ―――あれからどれだけたっただろう。

    あとで知った話だけど、この町にはネットで有名な心霊スポットがある。少女の霊が夜な夜な男を襲い魅了。いちど魅了された男は少女に夢中で心奪われたようになり、その後はあらゆるものを貢ぐ、少女の傀儡になってしまうらしい。……その心霊スポットが丁度、あの公園だった。

    初めて知った時は背筋に寒気がしたけど、彼女が本当にその霊かなんて、すぐにどうでもよくなった。

    いつのまにか登録されている携帯の連絡先からは、彼女のえっちな動画や画像が毎日のように送られてくる。そのたびにオナニーしてしまうけど、それだけでは抜くことができない。彼女との一件以来、僕の体は自分の手ではけっしてイケなくなっていた。彼女に直接してもらわなければ射精できない……これはかなり不便なことなのかもしれない。

    だけど、僕は別にそれがイヤだとは思わない。自慰の代わりに幸せな時を過ごすことができるようになった。全ての事を忘れさせてくれる甘美なひとときを、僕は手に入れたんだ。


    ピロン♪

    携帯にメッセージが届く。

    『したいよね。おいで♡』

    続けて動画が送信される。
    手でわっかを作り、それを口元で上下に艶めかしく揺らす動画だった。

    ……身体が熱くなる。
    彼女の肢体や甘い吐息を思い出す。
    頭の中が彼女のこと一色になっていく。
    会いたい。
    はやくまた会いたい。
    彼女に会いたい。あいたい。アイタイ。

    「行かなきゃ……あいりちゃんの所へ」

    僕は今日も公園に通う――――。